NHK「あんぱん」のやなせたかしさん 1

こんにちは、鹿児島市のピアノと声楽の教室、かごしま音楽教室の郷田です!

NHKの「あんぱん」。人気ですよね。今日は、やなせたかしさんの作詞の世界の素晴らしさを皆様に言いたい!という気持ちから、

「ひばり」という曲をご紹介したいと思います。

ひばり 作詞 やなせたかし 作曲 木下牧子

小さな小さなひばりにも大きな望みが胸にある

昼の月まで登ろうとひばりは夢中で舞い上がる。

小さな小さなひばりだが、大きな望みを捨てないで

月を目指して羽ばたいた ひばりは必死で羽ばたいた

小さな小さなひばりにも とうとう最後の時が来た

空の果てまで登れたが ひばりはそこで死んだのさ

耳を澄まして聞いてると 何にも見えない青空に

陽気なひばりの歌が聞こえる 死んだひばりの歌が聞こえる

小さなひばりという可愛らしい鳥。体は小さくても心には大きな「夢」を持っています。それは、「月まで登ってみたい」という夢。現代の人って..日常の忙しさや現実の厳しさを知っているということで、「普通そんなの無理だよね」という「合理的な目測」というものを持っていますよね。この鳥も、人間から見たら「月なんて行けるわけないよ、途中で酸素が薄くなっていって呼吸苦で死んじゃうのが目に見えてるし笑」と現実的には叶わない夢だと思うわけです。

でも、このひばりは純粋に「月を目指す」んですね。結果、「月には行けなかった」けど、「空の果てまで」行くことができたんですね。これは、ひばりが「大きな目標」を持っていたからこそ行けて、そして普通の鳥には見渡せない景色、というものももしかしたら見ることができたのかもしれません。

だから、ひばりは後悔していないんです。お空の、つまり天国で、「月には行けなかったけどとっても楽しい人生だった」と歌っているんですね。

私たちも、現実世界を生きていると、なんとなく「自分の限界ってこの辺りなんだろうな」とか、「こんなことできるわけないから」と挑戦の可能性があったのに踏み出さなかったり、ということがあるのではないかなと思います。でも、

「無理かもしれない」ような大きな夢を抱いて、それを目指すということは、たとえ成功には至らなかったとしても「その過程はかけがえのないもの」になっているかもしれません。それを、やなせ先生は「ひばり」という歌で教えてくれているのではないかなと思います。

とっても良い歌なので、ぜひYouTubeなどで合唱を聴いてみてください。

GOUDA AKITOMO(音楽家、作業療法士)

武蔵野音楽大学卒業、同大学院修了。イタリア国立ボローニャ音楽院留学。2004年「第35回イタリア声楽コンコルソ」ミラノ大賞、松下電器賞。2007年「第12回世界オペラコンクール新しい声」アジア予選ファイナリスト。発声法の研究のために解剖書を読み漁ったことからリハビリに興味を持ち、身体や脳の機能など専門教育を経て作業療法士の国家資格を取得。かごしま音楽教室Sing代表。

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